長かった

病気が判明してから2ヶ月、ようやく手術を受けることができました。

医師の話だと14時間かかったそうです。とある金曜日の8時半に手術室に歩いて向かいました。看護士さんが着いてくださりましたが、処刑場に向かうような気がしていました。手術室は15ほどあり、隣では子供が大泣きです。こちらも泣きたいくらいですが、おっさんの矜持と言いますか落ち着いた素振りで入室。スタッフの方々に宜しくお願い致しますと挨拶して、麻酔スタートです。

手術台の周りには主治医の先生をはじめとする麻酔科医、形成外科医がいてくださいました。

今回、私の受けた手術はエナメル上皮腫という病気です。顎の骨に良性ではありますが、巨大な腫瘍ができてしまい骨を侵食していました。手術はまず顎骨を切除して、そこに腓骨を移植するというものです。また腓骨を抜いた場所にも鼠蹊部から皮膚を移植しなければならずかなり長時間になると言われていました。

とはいえ全身麻酔での手術ですから、眠って気づいたら手術は終わっているのだと自分に思い込ませることでメンタルを保ちました。

術後意識が回復したのは翌日の11時ころでした。ぼんやりと目を開けるとそこはICUでした。痛みなどもなく、とにかく喉というか口の中が渇くのでそれが辛かったですね。

ICUには何も持ち込めませんから、ただぼんやりとしていました。とにかく時間の経過が遅く、また外も見えないので精神的に厳しい場所ではありました。明るいから眠れないですしね。

病棟に戻ってきたのは、月曜日午前中でした。日曜日はICUで競馬を観たりしていました。病棟に戻ってきても、口には何も入れられませんし、口の渇きで眠るのも辛い。睡眠薬投与で幻覚を見たりと踏んだり蹴ったりでしたが、看護士さんや理学療法士さんたちの支援もあり、ようやく回復の兆しが見えてきました。

 

しばらくは入院で治療に専念します。

早く良くなるように全力で取り組むつもりです。